2009年8月30日日曜日

Snow LeopardにClamXav 2.0.1をインストール&ClamXav Sentryをセットアップする。

ClamXav 2.0.1 Public Betaが公開されましたね。このバージョンから、私のSnow Leopardでも一通り動作を確認する事ができたので、紹介してみたいと思います。


↑ClamXav 2.0.1の画面
インタフェースがガラリと変更されていますね!


ClamXavのインストール方法は、これまでと同じでした。アプリケーションフォルダにコピーするだけです。初回起動時にエンジンのインストーラーが実行されます。(蛇足っぽいのですが、コンテキストメニューからスキャンする「ScanWithClamXav.plugin」は動作しません)

続いて、ClamXav Sentryの設定をしてみたいと思います。この設定を行うと、ダウンロードフォルダを監視して、何か怪しいファイルがダウンロードされた場合、直ちに隔離 or 削除する、という事ができるようになります。

実は、このエントリの内容自体は、以前書いたエントリとほぼ同じです。ただ、インタフェースが変わったので、スクリーンショットを貼り付けて、改めてClamXav Sentryの設定方法を紹介してみたいと思います。

はじめに、メニューバー「ClamXav」→「環境設定...」を開きます。
  1. 「一般」
    ClamXav Sentryの設定とは直接関係ありませんが、ClamXav全般の設定です。必要な項目にチェックを入れます。

  2. 「隔離」
    ウィルスに感染したファイルを一時的に隔離する場所を指定します。隔離する場合、どこか適当な場所に設定しておくと良いと思います。
  3. 「除外ファイル」
    ここでは、例えば「jpgファイル」はスキャンしないなど、スキャン対象を絞り込む事ができます。特に何も思い当たるモノがなければ、何も設定する必要は無いと思います。
  4. 「Sentry」
    監視するフォルダを設定したり、感染したファイルの後処理を設定します。
    まず、監視対象にしたいフォルダは、Finder等から監視対象のフォルダを画面中央にドロップするか、「+」ボタンから追加します。
    後は、「感染ファイルを隔離」か「感染ファイルを削除」にチェックを付ければOKです。
    また、「ログイン時にClamXav Sentryを起動」にチェックを付けておけば自動的に起動されるようになるのでオススメです。手動で起動するには、メニューバー「ClamXav」→「ClamXav Sentryの起動」をクリックすればOKです。
  5. ClamXav Sentryの動作確認
    ClamXav Sentryを起動している事を確認して、テスト用のウィルスファイルをダウンロードします。テスト用のウィルスファイルは、「eicar.com」を利用させて頂きました。すると、瞬時にClamXavが感染ファイルを検出した事をGrowlで報告してくれます。



    と同時に、「感染ファイルを隔離」する設定をしている場合、次のようなダイアログが表示されます。(「感染ファイルを削除」する設定をしている場合、ファイルが直接ゴミ箱に入り、このダイアログは表示されません)

    という訳で、ClamXav Sentryもちゃんと機能しているようです。

Macは比較的安全と言われていますが、やはりなんらかの対策を施しておくべきだと思います。フリーで利用する事ができ、セットアップも簡単にできるClamXavはオススメです!


ClamXavのオフィシャルサイトはコチラです。(2.0のページはコチラ
ClamXav 2.0の変更内容は、ClamXavの日本語化をされているE-WA’S BLOGさんの「ClamXav 2.0 Public Beta」に詳しく書かれています。(いつもありがとうございます!)

2009年8月29日土曜日

Snow Leopardで設定した内容(ほぼ全部入り)

Snow Leopardはクリーンインストールしたので、各種設定も最初から行いました。という訳で、インストールした後に設定した内容を、システム環境設定の項目別に書き出してみました。(一部、システム環境設定外の項目もあります。)なお、ネットワークやデバイスの設定などは省略してあります。

また、好みが分かれる設定項目もあると思いますので、その辺は軽く読み流してくださいw

  • Dock
    ・「ウインドウをアプリケーションアイコンにしまう」にチェック
    → Dockがスッキリするので、個人的には気に入っています。(Leopardにこの項目ありましたっけ?)
  • ExpoéとSpaces
    ・「Spaceを有効にする」にチェック
    → Macbook位の画面サイズだと、やはりSpacesは本当に便利です!
  • セキュリティ
    ・「ファイアウォール」タブの「開始」をクリック
    → デフォルトではファイアウォールは有効になっていません。これではあまりにも無防備なので有効にしておいた方が良いと思います。

    セキュリティ関連では、ついでにSafariとFinderの設定も変更しておくと良いかもしれません。
    ■ Safari
    ・「環境設定...」→「一般」→「ダウンロード後、"安全な"ファイルを開く」のチェックを外す
    → Windows版では大問題になり、既に無効になっているのですが...。やはりMacでも無効にしておいた方が安全だと思います。

    ■ Finder
    ・「環境設定...」→「詳細」→「すべてのファイル名拡張子を表示」にチェックを入れる
    → デフォルトでは拡張子が表示されない設定なのですが、やはり不安なので見えるように設定しています。

  • デスクトップとスクリーンセーバ
    ・「デスクトップ」→「半透明メニューバー」のチェックを外す
    → 好みによると思いますが、メニューバーはくっきり見えた方が良い派なので、チェックを外しています。ちなみに、雪豹の画像は「自然」フォルダの中にありますね!
  • 言語とテキスト
    ・「入力ソース」→「入力ソースのオプション」→「書類ごとに異なるものを使用」にチェック
    → Leopard時代の「Input Switcher」をインストールする必要がなくなりました。(参考:Snow Leopard で Input Switcher が不要に

    現在、新しいATOKの購入は検討中なので、「ことえり」を利用しています。やはり日本語入力モードで「全角スペース」になってしまうのが不満です。常に「半角スペース」になるよう変更しました。Leopardと同じように、ターミナル上で以下のコマンドを実行すればOKです。(詳しくは、以前書いたエントリが参考になるかもしれません。)
    defaults write com.apple.inputmethod.Kotoeri zhsy -dict-add " " -bool no
    killall Kotoeri
  • キーボード
    ・「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして利用する」にチェックを入れる
    → 標準のファンクションキーを利用する頻度の方が高いので変更しました。ディスプレイの輝度を変更する等のMacのファンクションを利用するには「Fn」キーを押しながらファンクションキーを押せばOKです。

    ・「修飾キー...」
    → 日本語キーボードでは設定の必要はないかもしれませんが、ControlキーとCapsキーを入れ替えます。
  • マウス
    ・「軌跡の速さ」を変更(速くする)
    → 取り上げる必要も無かったのですが...。Snow Leopardでは、「MouseZoom」等のマウスの動きを加速するアプリケーションを導入しなくても十分な速度が得られました。

  • ユニバーサルアクセス
    ・「補助装置にアクセスできるようにする」にチェック
    → 「Witch」や「Senebier」などのウィンドウを切り替えるアプリケーションで必要となる設定です。
    「視覚」→「ズーム機能」→「入」にチェック
    → これを有効にすると、Controlキーを押しながらマウスのスクロールホイールを転がす事で画面がズームするようになります。意外と便利なのでオススメです。
    (訂正:09/14)
    コントロールキーとマウスホイールを転がす事でズームする機能は標準で設定されていました。この設定を変更したい場合は、「視覚」→「ズーム機能」→「オプション...」→「マウスホイールと修飾キーを使ってズーム」の項目(一番下)です。コントロールキーを他のキーに変更する事可能です。

    追加:8/30
    ・「マウスとトラックパッド」→「マウスがあるときはトラックパッドを無視」にチェックをつける
    → マウスを接続している時はトラックパッドからの入力を無視してくれます。うっかり触ってしまって...という事がなくなるので、私はチェックを付けています。(Snow Leopardではユニバーサルアクセスで設定するように変更されたのですね!)

  • 日付と時刻
  • ・「時計」→「時刻のオプション」、「日付のオプション」を設定
    → 私は全部表示させるのが好きなので、ほとんど全てにチェックを付けています。が、メニューバーが圧迫されるのが難点ですねw

    ちなみに、この設定では、メニューバー上に、次のように表示されます。

以上です。
もし、ここに挙げた以外で、これは設定しておくべし!という項目があれば、是非教えてください。

2009年8月28日金曜日

Snow Leopard、ファーストインプレッション

昨夜0時を過ぎてもSnow Leopard発送のメールが届かなかったので、若干不安になりましたが、朝には届きました。(早朝4時頃発送しましたメールが届いてましたw)

先程、Snow Leopardのインストールが終わったので、ファーストインプレッションを書いておこうと思います。(どちらかというと、インストールメモに近いかも...。)

まず、私の環境ではクリーンインストールを行っています。Leopardからアップグレードした場合とは異なる点があるかもしれません。この点はお含み下さい。

  • インストール時間は30分程度
    Windowsと同じように「残り時間」は全くあてになりませんでしたw

  • インストール直後のディスク使用量は10GB強程度
    ただし、インストール時にスリム化は行っていません。(不必要なフォントなどを外すことを忘れました...。)

  • 起動が恐ろしく速い!
    クリーンインストールしたから、というのが大きな要因な気もしますが、今の環境では、電源ボタンを押してから45秒程度で操作可能になっています。参考までに、最近使っていたLeopard環境では、2分以上掛かっていました。

  • シャットダウンも速い!
    一瞬で電源が切れます。(起動しているプロセスが少なかったから...?)

  • やはり、Macbookではカーネルを64bitモードで起動する事はできないっぽい
    「6」と「4」を押しながら起動しても32bitモードでした。
    32- or 64-bit Kernel Startup Mode Selector」を試してみましたが、最新版では「Supported?」が「×」になっていて、「start with 64bit mode」を選択する事もできませんでした。

  • Finderから標準でフォルダ内の検索が可能になった!
    Leopardでは、Finderの検索窓から検索した場合、「このMac」と全てのファイルから検索を行っていました。Snow Leopardでは、Finderの設定を変更する事で、現在いるフォルダ以下だけを検索対象とする事が可能になっています。


  • 新しいStacksが快適すぎる
    Stacksがスクロール可能になり、フォルダにも対応しました。よく使うアプリケーション・ファイルに簡単にアクセスできるようになっています。個人的にはFinderより使い勝手が良いかも!?と思っています。

  • ゴミ箱から「戻す」(Put Back)が便利
    今までこの機能がなかったのが不思議ではありますが、ゴミ箱内のファイルを、元あった場所に直接戻す事が可能になりました。


  • XBenchでSnow Leopardの方が高速になっている
    Scoreが「60」から「70」に向上していました。
    実はHDDを交換したので、その影響が大きく出ているだけなのかもしれません。が、HDDとは直接関係無いと思われる「CPU Test」や「Thread Test」でも良い結果が得られていました。

  • Safari(64bit版)が速い!
    SunSpiderの結果は以下の通りです。
    Leopard(Safari 4.0.3 32bit):791.0ms
    Snow Leopard(Safari 4.0.3 32bit):777.4.ms
    Snow Leopard(Safari 4.0.3 64bit):560.0ms

  • Safari(64bit版)ではSafariStand等のSIMBLのPluginが動作しない...。
    Safariを32bitモードで起動すれば利用可能になります。
    32bitモードで起動させる方法は、Finderで「アプリケーション」を開きます。「Safari.app」を選択して、右クリック→「情報をみる」をクリックして、「32ビットモードで開く」にチェックを入れればOKです。



  • QuickTime Xの画面収録機能がすごい!
    Quick Timeから簡単にスクリーンキャストを撮影できるようになっています。撮影方法は、メニューバーの「ファイル」→「新規画面収録」を選択するだけです。撮影後のムービーは簡単に(iPhoneのムービー編集と同じように)編集できるので、これまた便利ですね〜。まだちょっとしか触っていないので、もう少し調べてから別のエントリにまとめたいなーと思っています。

  • MacPortsがインストールできない!?
    現在リリースされている1.7.1のパッケージからはインストールできません。ココを参考にソースからコンパイルすればインストール可能です。また、「Snow Leopardにアップデートした後に気をつけること 主にMacPortsとrubygemsについて」を参考に、環境変数「ARCHFLAGS」を設定してRubyGemsを実行していますが、今のところ問題は起こっていないようです。
    (更新)Snow Leopardに対応した1.8.0がリリースされました。(コチラ
とりあえず、今思いついた範囲でまとめてみました。まだ、ほんの少し触っただけなので、この程度ですが、また何か気づいた事があったらエントリを書いていきたいと思います。

2009年8月18日火曜日

PDFファイルをページ毎にJPEG化するスクリプト

ここのところ、ずっと更新をサボリ気味で申し訳ありません。更に、今回は純粋なMacネタでもありません...。ただ、便利なスクリプトを知ったので、自分用の備忘録として残して置こうと思います。

PDFはとても便利なフォーマットではあるのですが、ちょっと使いたいな〜というケースでは重過ぎると感じる事もあります。そんな時は、PDFファイルを、画像ファイルに変換してしまった方が便利かもしれません。

Macで、PDFから画像ファイルに変換する一番簡単な方法は、プレビュー.appを利用する事だと思います。具体的には、メニューの「ファイル」→「別名で保存...」をクリックし、表示されたダイアログの「フォーマット」を「JPEG」や「PNG」など画像形式を選択して保存すればOKです。


↑プレビュー.appでもPDFから画像ファイルに変換する事ができる


と、プレビュー.appはとても便利なのですが、表示しているページしか画像化できないという制限(?)があり、複数ページあるPDFの画像ファイル化は、結構手間が掛かってしまいます...。そこで、次のシェルスクリプトを使うと、複数ページあるPDFもページ毎にまとめて画像ファイル化する事が可能です。ちなみに情報源となったのはコチラのページです。

#!/bin/bash

if [ $# -ne 2 ];then
echo “Usage: $0 target.pdf outfile”
exit
fi

TARGET=$1
OUTFILE=$2

gs \
-dSAFER \
-dBATCH \
-dNOPAUSE \
-sDEVICE=jpeg \
-r150 \
-dTextAlphaBits=4 \
-dGraphicsAlphaBits=4 \
-dMaxStripSize=8192 \
-sOutputFile=${OUTFILE}_%d.jpg \
${TARGET}

このスクリプトを「pdf2jpg.sh」等と保存して、「pdf2jpg hoge.pdf fuga」と実行すると、PDFファイル「hoge.pdf」から、ページ毎に「fuga_1.jpg」「fuga_2.jpg」...という画像ファイルが生成されます。実行例はこんな感じです。

$/bin/bash pdf2jpg.sh hoge.pdf fuga
GPL Ghostscript 8.64 (2009-02-03)
Copyright (C) 2009 Artifex Software, Inc. All rights reserved.
This software comes with NO WARRANTY: see the file PUBLIC for details.
Processing pages 1 through 2.
Page 1
Page 2
$

なお、このスクリプトでは、「Ghostscript」を使って画像に変換しているので、事前にインストールしておく必要があります。(MacPortsを導入済みの環境では、「sudo port install ghostscript」でOKです)


最後に、soundscape outさんも「PDF は、PNG か JPEG にする」という記事を書かれていて、参考になりました。ここで紹介されていた「ImageOptim」を試してみたところ、上記スクリプトで生成された画像ファイルも、一瞬で7〜8%程のスリム化する事ができました。という訳で、画像最適化ツールを組み合わせて利用すると、更に快適に利用できるかもしれませんね。

2009年8月13日木曜日

Security Update 2009-004がリリースされました。

Macのアップデートが連続しますね。今回は「Security Update 2009-004」です。ソフトウェア・アップデートから更新する事ができます。

ちなみに、今回のダウンロード容量は約10MB、OSの再起動が必要となります。

また、アップデートの詳しい内容はコチラで確認する事ができます。といっても、今回はBINDの修正1件のみですが...。とはいえ、セキュリティ関連なので、早めにアップデートした方が良いでしょう。

2009年8月12日水曜日

Safari 4.0.3がリリース

タイトル通り、Safari 4.0.3がリリースされました。ソフトウェア・アップデートからバージョンアップする事ができます。

今回のダウンロード容量は約40MB、再起動が必要になります。

また、主な変更内容はコチラ、セキュリティ関係の修正はコチラで確認する事ができます。ソフトウェア・アップデートの画面で表示されなかった変更点として、
  • TopSitesの安定性向上
  • 3rd パーティ製プラグインの安定性向上
なども含まれているようです。この変更が影響しているか不明ですが、私の環境では、SIMBLのプラグイン「Safari Tidy plugin」と「Safari XPath」でエラーが表示されるようになってしまいました。その後の動作も不安定だったので、とりあえず取り外しておきました。


最後は愚痴になってしまいますが、Safari4はPublic Beta版の方が良かったな〜と思ってしまいました。

2009年8月6日木曜日

Mac OS X 10.5.8がリリースされました。

Mac OS X 10.5.8がリリースされましたね。ソフトウェア・アップロードから更新する事ができます。

今回の更新内容はコチラです。セキュリティアップデートも含まれています。詳しい内容はコチラで確認する事ができます。

なお、ダウンロード容量は、私の環境で約165MB、再起動が必要になります。(アップデート中、もう一度、自動的に再起動が掛かりました)





今回のアップデート内容で、Safari 4に関しては微妙な表現の仕方をしていたので、一応チェックしてみました。その結果、Safari 4そのものには変更はありませんでした。(ビルド番号が同じでした。)

という訳で、私にとっては、特に興味を引かれるアップデートはありませんでした。やはり、Snow Leopardが待ち遠しいですね!