2008年3月8日土曜日

Safari Standの「Clip Web Archive」で、ブックマークするより快適な情報整理術

以前のエントリで、Safari Standの「Clip Web Archive」の記事を書いている時、これはすごい!と直感していたのですが、蓄積した情報を活用するところまで整理できなかった為、「Clip Web Archive」の魅力を十分に伝える事ができなかったな〜と反省しています。

その後、アレコレ試しているうちに「コレダ!」と思う方法が分かってきたので、ココで紹介したいと思います。とは言え、特別なことを行っている訳ではないので、「何を今更!」という方はスルーして下さい。

さて、今回紹介する方法の「肝」は以下2点です。
  • 「.webarchive」ファイルは、Spotlightの検索対象である(自動的にインデックスが作成される)
  • 「.webarchive」ファイルは、「kind:web」で絞り込む事ができる
    ※正確には、絞り込みのキーワードとして「kind:Web アーカイブ」と指定する必要がありますが、実用上は「kind:web」で十分だと思います。

要は、気になった情報は全てローカルに保存しておいて、後はSpotlightで検索するだけ、というアプローチです。目新しい方法ではありませんが、「kind」キーワードを付ける事で、検索時の「ノイズ」を大幅に減らす事ができたのが個人的には大きな収穫でした。まだ使い始めたばかりですが、「ブックマーク」していた時と比べて、より簡単に求めている情報に辿り着けると感じています。


ここからは、実際に私が行っているwebの情報を整理する方法を紹介していきたいと思います。前提として、Safari Stand(L157以降)がインストール済みであるとします。また、想定しているのは、よく行くニュースサイトを「ブックマーク」する事ではなく、気になる記事や後で利用したいコードなどの情報を蓄積する事と、なるべく簡単にその情報へアクセスできるようにする事です。
  1. 情報を蓄積する方法
    webページの情報は「Web アーカイブ(.webarchive)」ファイルとして保存します。このファイルは、コンテキストメニュー(右クリック)「Clip Web Archive」から作成します。(「Command+Sキー」から作成することもできますが、保存する前に色々加工できるSafari Standの方が便利だと思います)

    この時、「Clip Web Archive with Element」→「html」を選択すると、ページを丸ごと保存することができます。ただし、ページで丸ごと保存する場合、「ファイルサイズ」が大きくなる事と広告などの「ノイズ」が含まれてしまう事を認識しておく必要があります。

    そこでオススメなのが、「Clip Web Archive」→「with Selection」から必要なところだけを保存する方法です。「with Selection」で保存するには...


    ↑まず、マウスで保存したい箇所を選択します。するとコンテキストメニューに「with Selection」の項目が表示されるので、これを選択するだけです。


    「Clip Web Archive」を実行すると、編集画面が表示されます。ここで「Header」を追加する事をオススメします。「Header」を追加すると、情報元となったページへのリンクが自動的に作成されます。これで、いつでもオリジナルの情報に戻る事ができるようになります。(私は、ブックマーク的に利用しています。)また、「Memo」で記述した内容もSpotlightのインデックス作成対象となるので、必要に応じてキーワードを追加しておくと良いでしょう。後で検索する時に役立ちます。


    ↑「Memo」を設定すると検索精度の向上が期待できます。が、手間とのバランスもあるのでご利用は計画的に...。



  2. 蓄積した情報へアクセスする方法
    基本的には、Spotlightを利用します。検索キーワードの後に「kind:web」を追加すれば、「Clip」した情報だけに絞って検索が実行されます。また、検索結果を実行すると、ブラウザ上に表示されます。

    これ以外で「Web アーカイブ」ファイルにアクセスするには、「スマートフォルダ」を作成しておくと便利です。作成方法は...


    ↑Finder右上の検索欄で「kind:Web アーカイブ」と入力します。(ここでは正しく指定した方が良いです。)次にすぐ下の「保存」ボタンを押し、ダイアログが表示させます。名前などを適宜設定して、サイドバーに追加にチェックが入っている事を確認して「保存」をクリックします。


    これでFinderのサイドバーから簡単に「Web アーカイブ」ファイルにアクセスできるようになります。更に、「WebArchive Quick Look Plug-in」をインストールしておくと、「Web アーカイブ」ファイルをQuick Lookできるようになります。ブラウザから開く必要すらなくなるので、より快適に「Web アーカイブ」ファイルにアクセスできるようになります。


    ↑1.で「Clip」した「Web アーカイブ」ファイルをQuick Lookするとこんな感じです。


以上、今試行錯誤しながら実践している情報整理方法でした。ただ、この方法にも課題が残っていると考えています。私が感じているのは、一度保存した「Web アーカイブ」ファイルを再編集する方法(一応、テキストエディット.appから再編集することができる)と、「Web アーカイブ」ファイルをCoverflowで表示する方法に関してです。これらは、これから調べてみようと思っています。


という訳で、まだまだwebの情報を上手に活用する方法に関して悩んでいます。もし何か良いアイディアがあれば、是非教えて下さい!



メモ1:Spotlight関連の情報源

メモ2:Firefox、OperaなどSafari以外のブラウザを使用している場合(未検証)
  • UnMHT倉庫
    もしかしたら、「.webarchive」ファイルの代わりに、「.mht」ファイルを利用すれば、ここで紹介した方法と同じような事が実現できるかもしれません。「.mht」ファイルも「kind:Web アーカイブ」で絞り込む事ができます。

0 件のコメント: