さらに重要なのは、特にMacユーザーにおいて、メモリ利用を改善し、クラッシュしにくいブラウザに向けて1万5000もの改善を行ったことだ。とのこと。こう書かれては注目したくなりますよね!
で、実際に使用してみると、確かにFirefoxのメモリ周りはかなり良好だと感じています。しばらくブラウジングした後、そのタブを閉じると、すぐにメモリが開放されている事が確認できました。なかなか興味深かったので、各ブラウザのメモリ使用量をグラフ化してみました。
■実験1:タブを増やしてみる
この実験の手順は、以下の通りです。各操作後、少なくとも10秒は間隔をおきました。
- 空のタブを開く
- 「Google ニュース」のページを開く
- メモリ使用量を測定する
- 1.へ戻る(タブ数10個まで)
- Firefox 3.0とOpera 9.50はほぼ同じ結果になりました。
- Firefox 3.0、Opera 9.50と比較すると、WebKitは約2倍多くのメモリを消費していました。
- Firefox 3.0、Opera 9.50と比較すると、Safari、WebKitの1タブ当たりのメモリ増加量(傾き)も大きくなっています。
■実験2:タブを閉じてみる
以下のタイミングでそれぞれメモリ使用量を取得してみました。また、この実験でも各操作後に少なくとも10秒の間隔はあけました。
- ブラウザの起動
- 新規空タブを開き、動画サイトを開く
- 動画を再生(ロード)する(動画のサイズは約10MB)
- タブを閉じる
- Firefox 3.0は、4.でタブを閉じた後、明らかにメモリが開放された事が分かります。
- Opera 9.50は、この実験では少ししか開放されませんでした。
実際には、しばらく利用した後にタブを閉じると、メモリが開放されるのが確認できます。(開放のタイミングは、最小化の時ではないようなのですが...) - Safari、WebKitは、残念ながらほとんど開放されませんでした。
タブを閉じると、多少はメモリ使用量が減るのですが、どちらかというと肥大化していく傾向にあります。
本当は、各ブラウザをある程度長く利用して、より実際に使用している感覚に近いデータも採取したかったのですが、途中で力尽きました...。
という訳で、前エントリの「性能」を含めて考えると、Firefox 3.0、Opera 9.50は「優等生」なブラウザだと言えそうです。WebKitは、現時点で「最速」だと言えますが、その分多くのリソースが必要となります。環境によっては、FirefoxやOperaの方が快適に動作するかもしれません。
今後も各ブラウザの競争、切磋琢磨が楽しみですね!
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